Le Yucca's Quilted Slip-on

皆様こんにちは。

keylime Tokyoの久保です。

梅雨も明けて35℃を越える猛暑日が続いております。

炎天下の日中にお出かけの際には皆様くれぐれも熱中症にお気をつけ下さいませ。



そしてkeylime Tokyoではクーラーを効かせて営業しておりますので是非店舗に遊びにいらして涼んでいってください。

さて、今日のJournalはまず報告から。

おかげさまでLe Yucca’sのBoat Moccasinsが完売しました。

元々点数が少なかったというのもありますが、それでもリリースから約2ヶ月程で完売ということで「人気商品」と言って間違いないと思います。

ボートの上での使用を目的に作られたボートモカシンのアッパーに水に対して繊細な扱いが要求される高級コードバンを採用し、だけどソールにはレザーではなくあえてラバーという、少し天邪鬼なオーダー内容がとても好評でした。

Le Yucca’sと聞いて連想する踏まず部分のシェイプや高いヒールなどの「色気」の要素が少ない点も意外性があって人気だったのかもしれません。

「Ball」というラストを採用しておりkeylime Tokyoで扱っているキルトローファーでも使われているラストでもあります。

今回のJournalではそんな隠れた名品のキルトローファーをご紹介致します。

まず冒頭でも説明した通りラストは「Ball」を採用しており、イタリア靴のイメージとは離れた丸みのあるノーズです。

そしてkeylime Tokyoのオーダーはグッドイヤー製法です。

出し縫いのディテールがありながらもコバの張りは控えめで上品に仕上がっています。

ヒールもKarenaラストに比べると低めでグッドイヤー製法の風格もあって色気というよりは硬派な印象。

アッパーはネイビースウェードでこれまた硬派。

装飾の特徴としてキルトとパンチがあります。

特にキルトはレースアップへのアタッチメントとして付けるイメージ、もしくはローファーだとキルトの上から革の帯やビットなど別途パーツで留まった形が多いと思いますが、そのどちらでもなく縫製で留まった新鮮なデザインです。

甲裏にはスリットが入りエラスティックで伸縮する仕様ですので着脱の窮屈さも感じにくいと思います。

一般的なコインローファーより甲を覆う面積も広いので足をしっかりホールドしてくれます。

そして履き口が深い分通常のローファーより重厚感があり、シーズンも関係なくお洋服との相性も幅広く組み合わせられる万能な一足です。

これまでのセオリー通りではないけど尖った印象にはならず、なんなら汎用性が高い。

自信を持ってお勧めできる一足です。

持ってる革靴のラインナップにこの一足があったら、かなりの革靴好きで且つ、ファッションを理屈だけではなく感覚でも楽しんでいる方なのだろうなと私は尊敬の目で推測してしまいます。

もちろんBallラストのシリーズもkeylime Tokyoでは専用シューツリー付きでご案内しております。

気になる方はぜひご来店いただき実物をお確かめ下さいませ。

ご試着もご案内しております。

今週も本日木曜日から営業しております。

皆様のご来店をぜひお待ちしております。

keylime Tokyo 久保